Introduction
ご挨拶
『ルーガライザーJ』のHPを訪問下さり、ありがとうございます。
「ローカルヒーローを調査研究すると共に、ローカルヒーローを実践した教育活動を展開する」という方針で、石井研究室が活動を始めてから3年になります。3、4年生による「ゼミナール」活動として、これまでに第1期生による『ユニベーターJ』(2015~16年度)、第2期生による『リベレスパーJ』(2016~17年度)といったヒーローたちを生み出し、世に送り出して参りました。新年度には新ヒーロー団体を作り、新たに入ってきた3年生が担うという方針でおりますため、石井研究室には常時2チームのヒーロー団体がいることとなります。一方で、2016年度には新入ゼミ生が1名という深刻な人手不足に陥ったこともあり、3,4年生が合同でこれら2チームの運営に当たる体制を採り、これは現在まで続いております。また大学を中心とした他のローカルヒーロー運営団体の皆様にご協力いただき、2016年度からはコラボショーにも挑戦するようにもなりました。結果的には、年代や組織、地域を越えた交流の場となり、良い結果が出たものと考えています。
過去2年間の経緯と経験を踏まえ、2017年度からは新体制を敷きました。従来通り、新3年生による新ヒーローを登場させると共に、入学間もない1,2年生による「基礎ゼミ」活動として、新ヒーロー『高麗戦士トライ』を立ち上げました。これで石井研究室には3チームのヒーロー団体が存在し、それぞれ同時稼働する状況となりました。指導教員にかかる労力は如何せん大きなものとなりましたが、ゼミ活動としては聊か過密だったステージスケジュールを3チームで分担できるようにする、また1,2年生にも参加してもらうことで、ヒーロー活動に対する学内の興味関心を広げてもらうという狙いも込めて、こうした体制を敷きました。オープンキャンパスへの出場も本年度から始まり、城西大学の、経営学部のキャラクターとして認知される環境が広がりつつあります。
『ルーガライザーJ』は、2017年度の新3年生によるヒーローです。これまでの石井ゼミのヒーローは、「若者の物語」を描くことをテーマとしてきましたが、敵対する怪人たちはゆがんだ大人の象徴として位置づけられてきました。「未来」と「過去」と言い換えることも出来る「若者」と「大人」は、しかし本来は対立すべき間柄ではなく、また若者が未来へと進む時に立ちふさがるのは、大人ばかりとも限らないでしょう。新ヒーロー・ルーガライザーJもまた一人の若者と設定されていますが、敵対する者たちも皆、未来を目指す「若者」と設定しました。自分の理想とする未来を巡り、若者たちがぶつかり合う物語、それがルーガライザーJの世界です。石井研究室の新たな試みがどんな実を結ぶのか、今後の展開に是非ご注目下さい。
2017年12月17日
城西大学経営学部助教 石井龍太