設定
人間の感情をエネルギーに換える奇跡の物質「フィモティウム」を、
新世代の若者たちが受け継いだ。
ある者は、その力で皆を守るヒーローになることを望んだ。
ある者は、その力を自らの望みのために使うと決めた。
そしてある者は、その力を妬み、奪い取るために動き始めた。
フィモティウム
Feemotium Feeling - Emotion - um
感情をエネルギーに変換できる物質。感情の起伏に反応し、量が多ければ多いほど、使われれば使われるほど出力を増す。
はるか昔、まだ人類が獣と別れたばかりの頃、爪も牙もない人類が弱肉強食の自然界を生き抜くために見つけ出したとされる。
ただしこの地球に殆ど存在しない希少物質であるため、極々限られた者しか持つことが出来ない。またエネルギー出力が大きくなると感情の起伏を激しくする反作用が生じ、心身に害を及ぼす危険もある。
通常は結晶化して身につける。首周り(感情と関わる脳と心臓の中間)に装着すると効果が大きい。変身するには大きく2つの方法があり、出力したエネルギーを物質化して持ち主の身体を包んで凝結させる、あるいは体内に取り込んで内部から改変させることも可能である。
継承者(サクシーダー)
SucSeeder
フィモティウムを用いて変身した人間をサクシーダーと呼ぶ。フィモティウムを使う目的は、サクシーダー毎に異なっている。ある者は人々を守るため、ある者は自らの復讐のために、フィモティウムを使おうとする。
バリエンテ、ノワールの二人は、最大の力を持つ最古級の大形フィモティウムを封じた装置を受け継いでいる。ただ彼らはフィモティウムを受け継いでから日が浅く、また受け継いだ結晶も大出力のため、エネルギーを最大放出すると自分の心身に負荷がかかり過ぎてしまう。こうしたリスクを回避するため、戦闘時には共闘することが多い。ただ目的が異なることから、足並みが揃わないこともある。敵もヒーロー間のズレを知っており、仲間割れを誘って来ることもある。
敵に当たるナハラやジュウガイたちは、努力の末に手に入れた結晶が変身可能な程度の分量しかないため、技量や経験で補いながら戦う必要がある。そして自らの信念を実現させる力とすべく、より多くのフィモティウム結晶を手に入れるため、バリエンテたちを襲ってくる。ただ彼らも目的が異なるため、状況によっては共闘が成立しないこともある。